俳句集T


校舎(まなびや)が小さく見えし日卒業す


名はさやか さやけき朝に 生まれし子



疾走の あずさ弾けて 春眩し


足自慢陽炎の中を武者震い



文化の日我が家の歌姫字の稽古

鴬にピアノ弾く手も和らぎて

木蓮の咲く家となり15年

知らぬ間の日永になりて妻の呼ぶ

裏庭の紫陽花隣家に向かい咲く

紀州雛女系図の物語り

トラ狂の秋風沁みる嗚呼阪神

夏過ぎて六甲おろしの覇気いずこ

花吹雪見とれゴルフの技忘れ